昭和の時代まで盛んに行われていた餅まき。
経済的に大きな出費なので最近は少なくなりました。
ここの家は平成8年に建てられたのでかれこれ26年になります。
向こう側は母が経営していた民宿で今はもうありません。懐かしい…
建設業者さんに限らず、
親戚、仕事仲間たち、ご近所の人たちが応援に駆けつけて、
上棟式、餅まきの準備中です。
祝・上棟の鉢巻きを頭に男の人たちが控えています。
道路は大勢の人だかりで、お巡りさんも来ています。
餅まきの情報はどこからか伝わって、
ネットワークのようなものが確立されていました。
うちの母も常連で、どこかで餅まきがあると聞けば、
遠く末吉地区までも拾いに行ったものです。
いよいよ餅が上に運ばれ始めると、
少しでも多く餅を拾おうとする人たちが近くに寄ってきました。
みんな、準備万端です。
大きな袋やら、バケツやらを手に今か今かと待っています。
子供もバッチリ準備万端!
両手で少しでも多くの餅をかき集めるよう、
両手がふさがらないよう、
前掛けを持参するのは
餅拾いの名人たちの知恵から生まれました。
(^O^)/
母も、
餅拾い専用に、
しっかりした分厚い生地の
横長、腰巻状に作った前掛けを持っていました。
少しでも多く、
かがんだ時にこぼれないよう、
大きな袋に縫って工夫していました。
餅拾いにかける情熱は
並大抵ではありません。
しかし、この日は、
餅を差し上げる側の立場です。(´▽`*)
上では誰かの合図を待っています。
誰かが間違えてポロっと餅を落としたら…
それが合図と思って一斉に餅まきが始まることもよくあるようです。笑
こうして見ると、あの人もこの人も手伝いに来てくださっていたんですね。
本当にありがたいことです。(感謝)
トップには施主、棟梁が登っています。
あれ? 町長! 気をつけてくださいねー!
噂を聞きつけて駆けつけてくださったのね~。。
さあ! いよいよです!
一斉に餅まきが始まりました。
写真の関係上、少ないように映っていますが、
この日用意された餅は300kg+足りそうもなくて100kg追加。
人によってはこの倍以上も捲かれる家もあるそうですよ。
下では、段ボールの空き箱を頭の上にかざしたり、
右側のおばさまは大判の風呂敷を腰に結び付けて餅がそのまま入るように、
みんな、あの手この手。
時には傘を広げて逆さまにして餅の雨をそのまま受け止めたり。
(^^;)これは辞めましょうね。傘は危険です。(^^;)
紅白のお餅、ご縁がありますようにと五円玉に紅白のリボン、お菓子など、
たくさん拾って満足していただけたでしょうか。
この時代はそのまま撒いていたので土にまみれてしまうことが多かったですね。
そのうち、雨が振りそうな時とかに備えて袋入りで均等に配る所も出てきました。
でも、
この必死になって拾う楽しさもあって、
島の人に限らず、
転勤で来た人など新住民にもおおいに受けたことは間違いありません。
楽しみの少ない島での思い出のひとつになったようです。
※古い時代であり不特定多数の人なので、
そのままの写真をアップしております。ご了解ください。m(__)m
今では建物の上に登るのにヘルメット着用が義務付けされているかもです。