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月夜

東の空に昇ったお月様。

あまりにきれいなので写しましたが、私のスマホではこれが限界です。

 

2階、休憩室で眺める月がこれほどまでに美しいとは、

民泊を始めるまで知りませんでした。

考えてみれば、

よそで仕事をしていたので「こころの余裕」がなかったのかもしれません。

休日の日には、次の仕事へのことで頭がいっぱいで、

虚弱体質の私はいつも体力温存を優先するばかりでした。

 

たしかに、若い頃は悩み多い日には空を仰いでいたように思います。

広く青い空が私の小ささを教えてくれ、

廊下に横たわって雨の滴る音を聞き、

流れゆく雲をじっと眺めては「無」に浸っている自分がいました。

 

いつしか、それさえもしなくなり、

どこかあきらめの境地に入っていったのではないかと、

ふと、そんなことを考えてしまいました。

 

今、年を取り、毎日を庭仕事に費やし、

土や野菜、草や花、虫など自然に触れながら一日を過ごし、

朝が来て、昼が来て、夜が来て、を繰り返し、

月を眺め、星を眺め、太陽が上がるのを待ち、

朝起きると、きょうは何をしようかと考え、

世の中に起こっているニュースに目を通しては

せっせ、せっせと月日の流れのままに身を投じている自分がいます。

 

冬のお月様を眺めて鑑賞にふけってしまった私でした。

 

  (^^)