昭和の乙千代ヶ浜(おっちょがはま)
樫立地区にある海水浴場
大賀郷地区に住んでる私が樫立まで行くことはめったにありませんでしたが、
そこに住んでたおじさん、おばさんたちと合流して遊んだ記憶があります。
樫立地域の人々の手作り感の海水プールがあって、子供の私は「なぜ海が目の前にあるのにプールがあるんだろう?」と不思議でした。 泳いでみたら底が浅くて納得。
大海原は子供には無理。波の高い日にはここで泳ぐのが安全ですね。プールがまだ珍しい時代でした。今は近代的なプールになっていますが、学校児童の水泳授業など子供たち用に利用されることが多いようです。
乙千代ヶ浜… プールの左側に天然の池もありそこでも遊べます。
外海は波のない日に泳げますが泳ぎの達者な人向きです。
現在、バーベキューができる広場もありますが、観光協会に予約が必要です。
余談ですが懐かしい写真をもう1枚。
樫立地区にあった温泉ホテルのプール。
ブルー色に輝くプールの中で泳ぐのは
ここが初めてでした。皇室の方もお泊まりになったこのホテル、泳ぐのもセレブな気分でした。りっぱな玉石垣も見えます。
近所のお金持ちの知り合いにお食事を兼ねて家族ぐるみで誘われたのがきっかけでした。車を持つ人がまだ少なかった時代、この日を境に親族一同集まって、時々はいろいろなホテルで大広間を借り切って一日太鼓をたたいたりして遊んだものです。貧乏だった筈の私の家族も洒落た息抜きをしていたものです。ブーゲンビリアの花びらが散る屋内プールもあったような。観光ブームの真っただ中、繁栄を物語るように大きなホテルがいくつもあった古き良き時代。今はもう幾つかのホテルは存在しません。
獲ってきたフグを手にする父。
一度、沖に出たらなかなか帰ってこなかった父。フグを長いモリで突いて紐に通して帰ってきました。八丈島のイシガキフグ、毒がない(?)と言われ普通一般の人でも調理していました。親戚や職場の仲間などで集まって一日がかりで「浜遊び」。その場でフグをさばき、ジャガイモや玉ねぎと合わせて大鍋で味噌汁仕立てにし、みんなでその場で食べるのが八丈流の浜遊びです。
この「ふぐ汁」、ダシが絶品なのです! 味噌汁だけでも満足できます。
身もあっさりしていて他にはない味。(例えで言えばやや鶏肉に近いかな?)
近くに居合わせた観光客にふるまおうとしたらまずは怪訝そうな顔をされます。
「死なないって!」の言葉を信じてようやく口にした途端、
「う・・うまぁ~~い!!」になることまちがいなしです。( ´艸`)笑
でも最近は食べてないなあ・・・・お店でもほとんど出されていない珍味。
たまに間違って釣れることもありますが、フグの口で指をかまれないよう要注意!
釣りあげてしまったら針を無理に口からはずそうとする時に危険です。
釣れた後、長い時間、台所に放置されたフグの口に割り箸を入れたら、
一枚歯で、一直線にきれいに、スパッとカットされました!!(゚Д゚;)shinda-furi-shiteta..
指を詰めたおヤクザさんみたいな人が昔は大勢いたくらいです。
「獲ったどぉ~!」のテレビの流行り番組がありますが、モリを持って泳ぐことを禁止された区域もありますので十分に注意しましょう。
大勢の仲間たちが集まってにぎやかしてる写真はいっぱいありますが、
ひとりひとりの顔にモザイクするのが大変なので掲載は辞めました。<(_ _)>
職場の人たちの浜遊びはまだみかけますが、昔ほどには少なくなりました。